真理子　選

1

雪吊の縄の飛び交ふ空青し

山畑洋二

5

芋の露鳥語に丸く零れをり

白石照子

21

型違ふニ両編成冬野行く

としお

22

石庭の砂紋の乱れ散紅葉

天野ひろ子

34

撮り終えてやつと笑顔に七五三

村山泰子

42

柿落葉傘寿の色に舞ひにけり

高宮靖

45

縁側に碁盤を移す小春かな

素風

89

山並へ日矢の移ろふ初時雨

山畑洋二

90

一振の塩を決め手に秋刀魚焼く

原洋一

104

穂芒に艶を与へて夕陽落つ

素風

山畑洋二　選

22

石庭の砂紋の乱れ散紅葉

天野ひろ子

34

撮り終えてやつと笑顔に七五三

村山泰子

40

青空を編みて蜘蛛の囲完成す

山崎正憲

70

大原女の前垂れ濡らす夕時雨

天野ひろ子

74

花街に点る明かりや夕時雨

小俳子

高宮靖　選

13

日輪のパワー充ちゆく吊し柿

天野ひろ子

45

縁側に碁盤を移す小春かな

素風

58

山茶花やこの頃増ゆる独り言

原洋一

59

羽化の夢じっと待ってる布団かな

矢野敬和

90

一振の塩を決め手に秋刀魚焼く

原洋一

ひろし　選

16

伊豆石に貝の欠片や冬銀河

浜冬子

22

石庭の砂紋の乱れ散紅葉

天野ひろ子

40

青空を編みて蜘蛛の囲完成す

山崎正憲

45

縁側に碁盤を移す小春かな

素風

90

一振の塩を決め手に秋刀魚焼く

原洋一

矢野敬和　選

4

荒走り桝に盛りたる佐渡の塩

梦二

55

もう何所に熊が居やうと驚かぬ

玖理夢

61

銀杏散る真っただ中の園児かな

高宮靖

78

牡蛎小屋の賑わひ戻る怡土の浦

春よ来い

90

一振の塩を決め手に秋刀魚焼く

原洋一

白石照子　選

23

遥かなる昭和の友へ賀状書く

高宮靖

33

群泳の黒き塊冬に入る

山崎正憲

42

柿落葉傘寿の色に舞ひにけり

高宮靖

73

立冬やフランスパンが焼きあがる

梦二

104

穂芒に艶を与えて夕陽落つ

素風

原洋一　選

22

石庭の砂紋の乱れ散紅葉

天野ひろ子

45

縁側に碁盤を移す小春かな

素風

71

帰り花村に一人の面打ち師

山崎正憲

79

生真面目が取得勤労感謝の日

ひさ子

93

ワイパーの払ふ一片初紅葉

山崎正憲

天野ひろ子　選

2

偕老の脳トレ励む小春かな

高宮靖

25

弥栄を願ひ置屋の大熊手

小俳子

38

繰り言は六腑に落し大根汁

原洋一

72

蟷螂枯る無事故で返す免許証

原洋一

79

生真面目が取得勤労感謝の日

ひさ子

村山泰子　選

45

縁側に碁盤を移す小春かな

素風

70

大原女の前垂れ濡らす夕時雨

天野ひろ子

74

花街に点る明かりや夕時雨

小俳子

98

冬薔薇残りの力香となりて

今村弘子

104

穂芒に艶を与えて夕陽落つ

素風

第２７９回冬野インターネット俳句会　選句結果発表(令和７年１１月)

山崎正憲　選

4

荒走り桝に盛りたる佐渡の塩

梦二

16

伊豆石に貝の欠片や冬銀河

浜冬子

62

児の袂濡らす手水や初紅葉

としお

65

本殿の鏡の返す冬日かな

としお

86

砲声の止まぬ花野に牛放つ

牧野桂一

梦二　選

7

額縁をはみ出してゐる紅葉山

矢野敬和

10

秋高し心の声を解き放つ

ひさ子

18

濡れ縁に猫の来てゐる小春かな

真理子

38

繰り言は六腑に落し大根汁

原洋一

40

青空を編みて蜘蛛の囲完成す

山崎正憲

ひさ子　選

38

繰り言は六腑に落し大根汁

原洋一

45

縁側に碁盤を移す小春かな

素風

80

牛の角触れたる蔓の露滂沱

素風

90

一振の塩を決め手に秋刀魚焼く

原洋一

98

冬薔薇残りの力香となりて

今村弘子

浜冬子　選

18

濡れ縁に猫の来てゐる小春かな

真理子

22

石庭の砂紋の乱れ散紅葉

天野ひろ子

70

大原女の前垂れ濡らす夕時雨

天野ひろ子

71

帰り花村に一人の面打ち師

山崎正憲

84

今年酒鯉のうま煮は骨までも

ひろし

玖理夢　選

18

濡れ縁に猫の来てゐる小春かな

真理子

29

手始めにエアコン手入れ冬支度

山畑洋二

37

故郷の銘柄見つけ新酒買ふ

ひろし

43

全集をリサイクルへと冬日和

真理子

60

立ち寄りし千鳥ヶ淵の返り花

真理子

としお　選

4

荒走り桝に盛りたる佐渡の塩

梦二

31

渡来人の墳墓へ消えし冬の蝶

浜冬子

45

縁側に碁盤を移す小春かな

素風

54

地に触れてより枯蓮の崩れけり

浜冬子

74

花街に点る明かりや夕時雨

小俳子

小俳子　選

18

濡れ縁に猫の来てゐる小春かな

真理子

23

遥かなる昭和の友へ賀状書く

高宮靖

45

縁側に碁盤を移す小春かな

素風

62

児の袂濡らす手水や初紅葉

としお

65

本殿の鏡の返す冬日かな

としお

素風　選

1

雪吊の縄の飛び交ふ空青し

山畑洋二

34

撮り終えてやつと笑顔に七五三

村山泰子

64

裏表影なす落ち葉特攻碑

牧野桂一

89

山並へ日矢の移ろふ初時雨

山畑洋二

93

ワイパーの払ふ一片初紅葉

山崎正憲

今村弘子　選

15

世の祈り携へし旅神渡し

村山泰子

22

石庭の砂紋の乱れ散紅葉

天野ひろ子

37

故郷の銘柄見つけ新酒買ふ

ひろし

71

帰り花村に一人の面打ち師

山崎正憲

79

生真面目が取得勤労感謝の日

ひさ子

牧野桂一　選

3

返り花白き落城哀話の碑

近藤周三

38

繰り言は六腑に落し大根汁

原洋一

65

本殿の鏡の返す冬日かな

としお

71

帰り花村に一人の面打ち師

山崎正憲

90

一振の塩を決め手に秋刀魚焼く

原洋一