|
雑 詠 持永 真理子 選
| 追山笠の三秒前の面変はる |
池田 ひさ絵 |
| 一番山笠中洲流れの粋走る |
同 |
| 赤てのごひ山笠の男の誇りとも |
同 |
| 山笠のぼせとは見る人も舁く人も |
同 |
| 電線の影も焼きつく極暑かな |
川床 孟 |
| 涼しさや堰を乗り越す水の音 |
同 |
| 博多帯きりりと結び炎天下 |
同 |
| 極楽に行きそびれたる昼寝覚 |
同 |
冬 野 集 多田 蒼生 選
| 雷雨去り心地よき風吹き始む |
馬場 紀子 |
| 暗がりに入り暑さを忘れをり |
同 |
| あの辺り蛇の居さうと足早に |
同 |
| 師の教へしかと心に冬野盆 |
児嶋 順子 |
| 冬野盆心新たにホ句の道 |
同 |
| 師を偲び師の句に触るる冬野盆 |
同 |
課題集(片陰・虹) 山口 裕子 選
| 片陰や体操帰りの弾む声 |
松本 文子 |
| 片陰に笑ひの残る別れかな |
同 |
| 虹かかる田水に光満ちゆけり |
同 |
| 片陰も猫も拾うて歩きけり |
野口 明子 |
ぼんやりと虹を見てゐる五時間目
|
同 |
| 橋のなき島へと架かる虹の橋 |
同 |
|